「本郷館を考える会」とは

「本郷館を考える会」は、東京文京区本郷に現存する、1905(明治38)年建造の木造3階建ての下宿屋、本郷館の保存・利活用の検討・実現のため、2011年4月、地域住民や歴史的建造物等の専門家らを発起人に発足しました。

2006年、マンションへの建て替え計画の存在が分かり、2008年から始まった裁判で住人の退出が決定、2011年、住人の退去が進みました。7月11日には解体工事を知らせる掲示板設置され、8月1日解体開始予定とあります。

こうした動きを受け、関連団体が所有者や行政に要望書や意見書を提出、保存・利活用を働き掛けてきました。

2004年には、文京歴史的建物の活用を考える会から、文化庁宛要望書。2010年には、新建築家技術者集団東京支部幹事会から、所有者・文京区長宛要望書、また、建築学会関東支部から所有者宛要望書、NPO木の建築フォラムから声明文。2011年には、社団法人日本建築家協会関東甲信越支部・同保存問題委員会から、所有者・文京区長宛要望書が出されました。

本会では、2011年4月28日、所有者に本郷館の保存・利活用を求める署名活動を開始、計3209名(2011.7.6 再確認時点)、国内は北海道から鹿児島まで、海外57名、地元東京文京区からも多数のご署名が集まりました。ご署名いただいた皆様には、この場を借り、ご報告、お礼申し上げます。

6月14日に文京区長宛に要望書を提出しました。これに対し、文京区教育委員会から同27日付書面にて本会宛に回答いただきました。教育委員会では、本郷館所有者に対し、区指定文化財指定の意向確認や、解体工事前の記録保存調査協力の依頼をしたものの、指定の同意、調査協力は難しいと連絡をいただいたとのことでした。
 
6月21日には署名を所有者に発送しましたが、回答はいただいておりません。

「本郷館を考える会」は、今後も、本郷館の保存・利活用を実現すべく、活動してまいります。引き続き、ご賛同・お力添え、よろしくお願いいたします。


「本郷館を考える会」事務局